現役食品メーカー営業マンが解説!スーパーの値段設定の話 定番価格・販促価格
どうも、わかの旦那です。
今日は、スーパーマーケットにお買い物に行く際に一番重要と言っても過言じゃない、
商品の値付けに関して解説していこうかと思います。
スーパーの値段に関してもっと詳しく知りたい!スーパーの値段設定ってどうなってんの?って気になってる方必見です。
1.定番価格と販促価格
まず、前提としてスーパーの値付けには大きく分けて「定番価格」と「販促価格」と呼ばれるものがあります。定番価格は通常の値段のことです。特に何の値引きの対象にもなっておらず、常日頃から設定されている通常の値段ですね。
反対に「販促価格」とは、期間や数量を縛って、定番価格よりも値引きをして販売を行います。○月○日限定○○円!チラシ掲載品!超お買い得!とかはこの販促価格にあたります。
2.販促価格の種類
2-1月間特売(週間特売)
普通、「特売」と聞くと、1日か2日限定のイメージが多いと思いますが、月間特売では約1ケ月通して特売価格を付けて販売する方法です。1ケ月通しで実施するスーパーがほとんどですが、場合によっては3ケ月通しや、6ケ月通しもあり、1週間限定の週間特売を行っているスーパーもあります。ただしいずれも期間が長い分、値段は1日限定の特売価格よりは高くなります。
見分け方としては、定番棚のプライスカードに
○月1日~○月30日
みたいな日付が入っています。あとは、通常の定番価格のプライスカードと色や大きさや書かれていることが違います。
月間通しで特売を行うので大量仕入れはしないため、エンドや大陳コーナーにドカ積みするような大量陳列は行わず定番棚内で販売する方法がほとんどです。
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○定番価格158円 → 月間特売(1ケ月通し)138円!
2-2日替特売
1日限定や、長くても2・3日限定で特売価格をつけて販売する方法です。チラシ掲載品で○月○日限り!○○円!などはこれです。月間特売と違い、日数を限定している分、値付けはかなり安くなります。メーカー営業マンも売り上げのため、メーカー側利益率を削って勝負に出るため、その分スーパー側に発注数量を多く取ってもらって調整したりします。そのため、スーパー側は大量仕入れになることが多く、エンドや大陳コーナーにケースごとドカ積みしたりします。
単純に対象日の目玉商品になるため、頼んでないのにスーパー側からとんでもない発注数量が上がってきたりもします。
メーカー在庫がない時にいきなり1,000ケース!とか発注くると嬉しい反面、汗が止まらなくなります。
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○定番価格158円 → 日替特売(チラシ掲載)98円!
2-3バンドル
2個セットや3個セットで買うと値引きになる販売方法です。ドレッシングとかソースとかで良く見ます。値引きとしてはやや弱く、2個で買っても10円引き、20円引きぐらいにしかならなかったりします。基本、大陳はせず、定番棚内でのみの実施が多いです。青果コーナーとかでもたまにやってたりしますね。
常日頃から使用している商品だったら買いだめということで2個・3個で購入するのもありです。
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○定番価格158円 → バンドル価格 2個で300円!(1個あたり8円値引き)
2-4EDLP
ここ近年で急激に増えてきた販促方法で、Every Day Low Priceといいます。常に特売価格で値付けをして販売する方法です。もはや何を言っているのか意味不明だと思いますが、定番価格=特売価格のイメージです。
え?なんで? ってなりますよね。
カラクリは、削れる経費をとことん削って価格に還元しているんですね。
常に特売価格で設定をして販売する代償に、チラシや月間特売といったことを一切行いません。(プライスカードの付け替えで人件費がかかり、チラシを刷るのも金がかかる)店舗あたりの従業員数も削れるだけ削り、レジも無人レジが多かったりします。
嬉しいですよね、常に特売価格。最強です。
唯一のデメリットは、店員さんに聞きたいことがあるのに、フロアに店員さんが一人もいなかったり、とかですかね。
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○定番価格 = EDLP138円!(定番も特売もない)
3まとめ
値付けの強さ巡は以下のようになります。
バンドル<月間特売・EDLP<日替特売
もちろん、紹介した以外にもまだまだ全国各地、色々な販促方法があります。
各スーパー独自で展開している販促方法もあるので、スーパーにお買い物に行く際、少し気にしてみると面白いと思います!
また別の機会で僕が見つけた面白い特売をご紹介できればと思います。
ぜひ、楽しいスーパーライフを!
他にも解説記事ありますので、参照してみて下さい。