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現役食品メーカー営業マンが解説!「食品」小売業の業態・分類についての話

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どうも、わかの旦那です。

突然ですが、2020年から今だ続くコロナウイルスの影響で外出自粛となり、以前よりもご家庭で食事をとられる機会が増えた人多いんじゃないでしょうか。

 

僕自身も今でこそ自炊に目覚め、趣味が料理になっていますが、コロナウィルス流行前はほとんど外食で、家でご飯を食べるなんてことほぼありませんでした。外出自粛となり、会社からも要請を受け、仕方ない・・・美味しくご飯食べたいから、うまい料理を自分で作ろう!となったのがキッカケです。

 

そーなると絶対に立ち寄る所があります。

食品スーパーマーケットです。食材購入で必須ですよね。

最近では、ネット通販や宅配サービスも充実しており、わざわざ店舗に行かない!なんて人もいるかもしれませんが。

 

今日は、意外と知られていないであろう、食品を扱う小売業の分類についてお話していきます。実は分類によって商品の売価や買い物に行きたい度が結構変わってくる可能性があるので、主婦の方やこれから食品業界に就職希望の学生さん必見です。

また、お買い物に行く際に気になるであろう、

〇値段

〇品揃え

〇店構え(店の大きさ、駐車場ありなし)

に絞って解説します。

 

その①「スーパーマーケット」

値段: 安~高

品揃: 平均~多

立地: 平均~良

表記: SM

スーパーマーケットというと、当然食品業界以外でも当てはまりますが、ここではご近所にある普段皆さんがスーパーと呼んでいる店を思い浮かべてもらえれば良いです。詳しくは別記事で解説します。

業態も様々存在し、値幅から品揃えから立地から本当に多岐にわたります。業界上はSM(スーパーマーケット)と呼ばれ、High&Low方式での販売がほとんどです。月間特売関連販売を行ったりしています。もちろん、高級スーパーや、特売の安さが売りのスーパーもあるので一概には言えませんが。

 

これは勝手な意見ですが、毎週何かしら特売品(チラシ掲載品)があったり、従業員の方が試食販売だったりを行っているスーパーは本当に良いスーパーだと思います。

粗利も悪くなるし、人件費だって最近高くなってきているのに、、、それでもやるのはお客様の笑顔のため、だからです。

 

 ※High&Low:通常売価と特売売価で値段を上げ下げしてチラシなどを打って

 集客を図る販売方法

※月間特売:月間を通しての特売(値下げ) 

 1月1日~1日31日までお買い得!みたいな

※関連販売:その売り場に関連する商品を一緒に陳列する。

 例えば精肉コーナーで関連販売を行うとすると、

 焼肉のたれや回鍋肉の素を冷ケースの上に陳列しPOPをつけたりする。

 

その②高級スーパー

値段: 高

品揃: 少~平均

立地: 悪

一例ですが、「成城石井」や「紀伊国屋」「カルディ」などがこれに当たります。特に業界上呼び方とかはないですが、質販店とか言ったりします。店舗規模は小型の企業が多く、駅直結の店舗や商業施設に含まれていたり、が多いです。品揃えを少なくし、その分一般的なスーパーでは手に入りずらい商品を、商品に見合った値段で販売するのが特徴です。逆を言えば、ほとんどのスーパーに並んでいるメジャーな商品が無かったり、とかはあります。一般的なスーパーと陳列している商品が同じで、値段を高く設定していては、差別化が図れなくなりますからね。

輸入品を扱っていたり、ご当地商品を販売していたりすので、当然その分値段は高くなります。(カルディなんかはほとんどが輸入品ですよね!だが、それが良い、、、)

 

店舗の内装や雰囲気にめちゃくちゃこだわって店舗造りしていたり、お買い物しているだけで楽しくなる、それが高級スーパーです。一般的なスーパーでは手に入らない商品を多く扱っているのもGood!

反対に、価格はどれも高いです。

隣のスーパーで同じ商品扱っていて、値段が100円単位で違うことがざらにあります。

特売だったりを行うこともあんまりありません。

 

その③ディスカウントストア

値段: 安

品揃: 少~多

立地: 平均

表記: DS

業界上DS(ディスカウントストア)と呼ばれます。とにかく商品の値段が安いです。理由はまた詳しく別記事で紹介したいですが、簡単にまとめると

①特売・チラシといった販売促進をしない →その分価格の補填に充てる

②人件費の削減(最小人数で店舗を運営) →その分価格の補填に充てる

③単純にDS側の利益を削り、薄利多売  →その分価格の補填に充てる

とにかく削れる経費を削り、その分価格を下げるというやり方です。基本的に利益率が低くなるので、一般的なスーパーよりもさらに薄利多売となります。人件費を削っているため、最少人数で店舗を運営できるようなオペレーションになっています。レジがセルフ化していたり、チラシがなかったり、フロアに従業員さんが一切いなかったり、、、。その分とにかく安いです。

商品数は少ないですが、薄利多売のため大量陳列を行ったりします。迫力MAXです。

 

価格に強みがある一方、商品の品揃えが少なかったり、商品について聞きたくても店員さんがあんまりいなくて聞けなかったり、というデメリットはあります。チラシや価格を上げ下げしての特売は基本打ちません。

 

ちなみに僕はDS大好きです。だって安いんですもん。家計大助かりです。

 

その④スーパースーパーマーケット

値段: 安~平均

品揃: 多

立地: 良

表記: SSM

SMの上位互換にあたります。大手スーパーマーケットチェーンを展開している企業のひとつの業態として多くみられます。業界上SSM(スーパースーパーマーケット)と表記します。店舗が大きく、駐車場も広く、アクセスしやすい立地が多いです。インストアでの自社総菜にも力を入れていたり、この規模を展開する企業だと、プライベートブランドを展開していたり、自社で物流センターを稼働させていたりもします。一般的なSMより、比較にならないほどの商品品揃えが特徴です。また、SMと同様、価格を上げ下げしての販促もバリバリ打ちます。

 

個人的にSSMが近所にある賃貸物件は家賃が高くなる気がします。だって、めちゃくちゃ便利ですもん。

 

その⑤総合スーパーマーケット

値段: 安~平均

品揃: 超多

立地: 超良

表記: GMS

全国的に有名な、イオン・イトーヨーカドーの大型店だったりがこれに当たります。業界上GSM(ゼネラルマーチャンダイスマーケット)と呼ばれます。もはや城といっても過言ではありません。基本、なんでも売ってます。建物の1階が食品売り場になっており、2階が雑貨、3階が洋服・家具etc、、、なんてのもざらにあります。イメージですが、SMの最上級verみたいな感じです。なので特売・試食販売・〇〇フェア!みたいな販促もゴリゴリやっています。

 

まさに最強のスーパーと呼ぶに相応しい業態ですね。

 

その⑥ドラッグストア

値段: 安

品揃: 少~平均

立地: 平均

表記: DgS

これも別記事でしっかり解説しますが、業界上DgS(ドラッグストア)と表記します。

スーパーではなく、ドラッグストアに食品を買いに行く方多いんじゃないでしょうか。安いんですよね。基本戦略は業界上共通していて、食品の利率を下げ安くして集客を図り、その分化粧品や医療品などの高利益商品で利益を取る。そのため、食品の価格がDSに引けを取らないぐらい安く設定されている企業も多いです。

デメリットとしては、あくまでドラッグストアなので、生鮮品(野菜・肉・魚)は販売していない企業がほとんどです。(一部企業で例外はあります。メガドラッグみたいな)そのため、一度のお買い物で今日の夕飯メニューは揃いません。在庫できるスペースも少ないため、陳列量も少ないです。人気商品は欠品必至です。

 

それでも、やっぱり安さが魅力的ですよね。僕も近所のドラッグに食品買いに行ってます。

 

その⑦ホームセンター

値段: 安~平均

品揃: 平均~多

立地: 平均~良

最近はホームセンターでも食品比率の高い業態が増えています。価格も安いし立地良く、店舗も大型が多いので棚も広く品揃えも豊富な企業が多いです。しいてデメリットを挙げるとすれば、やはりドラッグストア同様に、生鮮品は扱っていない点、ホームセンターは性質上大型の店舗になるので、どんどん店舗を増やせないことでしょうか。気に入った企業があったも、それが自分の地域にはなかったり、とかはあります。

 

僕はホームセンターに行くたびに食品売り場を見るクセがついてしまいました。

 

まとめ

以上、いかがでしょうか。正直、紹介した以外にもまだまだ分類できる業態はいっぱいありますが、ざっくりイメージは掴んでいただけたかと思います。

ちょっとでも主婦の方や、これから食品業界を目指す人の参考になれば幸いです。